〜子どもが刑事手続きを受ける際の負担を減らすための支援〜
「つなっぐ」では、子どもが刑事手続きを受ける際の負担を減らすための支援をしています。
子どもが、刑事事件の被害者や証人となる際の支援です。子ども達は被害者や証人として、時につらい体験を法廷で話さなければなりません。慣れた環境で話す場合ですら二次被害になると言われますが、大人でも緊張する法廷で、加害者の近くで話すとなれば、子ども達には不可逆的な影響が残ってしまう場合があります。
私たちは、早期から支援を開始し、子どもの生活上の支援や適切な医療へのつなぎを行い、支援者として子どもの状態を把握し、医療の手を借りながら子どもの状態を見極めます。そして、子どもの尋問が決まると、法曹関係者、医療者、支援者などで、子どもの福祉に合致する証言方法を協議します。その上で、裁判所に子どもの状態を「上申書」として提出したり、医師の「診断書」や「意見書」を提出したりして、裁判官に子どもへの負担を軽減するように上申します。(刑事訴訟法第157条の4第1項に基づきます。)
子どもの状態が悪い事案では、期日外尋問とビデオリンクを利用してもらい、子どもは加害者から離れた場所で、ビデオの前で証言できるようにします。子どもと同じ部屋には、以前から生活支援をしている付添人や付添犬のほか、付添医師がいる環境になり、安心して証言をすることができます。
神奈川県からの助成金やフェリシモたすけあい基金など、皆さまからのご寄付により、基本的に無料でご利用いただけます。
子どもたちの「話す」をサポートそしてケア
公益社団法人日本動物病院協会所属 ハンドラー たのさん
初めて付添犬の活動をしたのは2年程前でしょうか。
今年に入り4回活動させて頂きました。フランなら大丈夫と彼女を信じ、お子さん達とのふれあいや実際の調書の場での参加を致しました。フランはお子さんと遊んだり、調書の際は横に伏せて寝ているだけで特に何をするわけではありませんが、きっとお子さんの心の支えにはなっている事と感じます。何も喋らない犬ですが、だからこそ心にグッと「ついてるから、大丈夫!」と無言の応援をしているのだと思います。時々フランに目を落としたりして、きっと姿を確認する事で少し落ち着いてお話ができるのかも知れません。犬の底知れぬ深い愛情で、少しでも心に寄り添うことができたらと私は、毎回後方から応援しています。